理想と幸福

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1 まとめ

コミュニケーション形態が発達し、人々が高度な人的ネットワークとコミュニティを持つようになることが、私の理想と幸福である。

2 目次

1 まとめ
2 目次
3 はじめ
4 理想と幸福
5 今まで
6 無駄な無駄はなくすべき
7 人的資源を有効に
8 超大規模団体
9 原因はコミュニケーション不足
10 コミュニケーション不足が招く悲劇
11 そんなこと考えなくても、仲間と入ると楽しい
12 もっとコミュニケーションする!
13 おわり

3 はじめ

 ブログタイトルの説明です。えらく時間がかかったのが残念です。

4 理想と幸福

 「理想と幸福」とは私が人生で求めているものです。

 私の理想とは人的ネットワークが広大で高密度な社会を作ること。
 私の幸福とは仲間のコミュニティを発達させて孤独から遠ざかること。

 以下説明していきます。

5 今まで

 過去エントリの要約とリンク。要約で事足りるでしょう。わざわざリンクたどる必要は無いと思います。

コミュニティへの新規参加は難しい(一歩踏み出してみよう挑戦怖い
一旦接続が切れたコミュニティへの再接続は難しい(悪魔祓いの儀式
ネットを使ったコミュニケーションは従来とは全く異なる性質を持つ(ネットで得る幸福

 とにかく、上の4つのことを前提に話を進めます。

6 無駄な無駄はなくすべき

 私は有益な無駄があると考えているのでこんな見出しで。
 本当の無駄とは、それから学ぶものが皆無な無駄。それこそ時間や労力の無駄です。先人達が何度も何度も犯した失敗を、わざわざ我々も繰り返す必要はありません。
 無駄を削るためには、直接間接問わず他人に頼ることが多く、そのため人的資源は有効に使うべきです。もっとも、過度に頼るのは問題がありますが。

7 人的資源を有効に

 単なるマンパワーの他にも、助言を与えてもらったり、精神的支えになってくれたり、息抜きを共にしたり、他人との付き合いは生活を助けてくれます。よほどの万能人間でないと、一人ではやっていくことはできないのです。
 そして、これらの人的資源の有効活用にはコミュニケーションが欠かせません。無駄のない生活を送るためには、コミュニケーションをとる意志が重要なのです。
 さらに、助けてくれる人が多いに越したことはありません。多ければ多いほど、より無駄が省け、より効率的に社会が回るでしょう。逆に自分も、より多くの他人を助けることが可能になります。自分ならば簡単に解決できる問題を始末してあげ、その人に別のことをさせることが可能になるのです。
 このためには、現在よりもっと人的ネットワークが広く、密な社会を作り出す必要があります。広くて密なほど、助けてくれる、助けられる人の数が増え、より効率的な社会が出来上がっていきます。
 次に、高度な人的ネットワークが日本では作られにくい理由を述べます。

8 超大規模団体

 私は以下のエントリに答えの一つが潜んでいると見ています。

ですが実は、日本の技術者や研究者の社会的立場がいつまでたっても弱く、「搾取」され続ける理由は明白なんです。

支持団体がないから

2007-01-29

 アメリカでは全国規模の超巨大民間組織をつくることが日本によりも多いようです。
 その結果として確かに、日本では秋葉原事件の関係でこの間ダガーナイフ規制が始まりましたが、アメリカでは乱射事件が何件も起こったにもかかわらず、いまだに銃の所有が認められています。また、理系技術者の労働条件は日本よりアメリカの方が良いということをたまに聞きます。アメリカには全米ライフル協会やAAASがあり、日本にはそこまで大きい刃物愛好家や理系技術者からなる組織が無いからです。
 そういった組織・団体はあるべき、作るべき、という風潮がないのかもしれません。また、派遣労働者やアニメーター、プログラマーなど、劣悪な労働環境と聞くことが多い職業では、労働組合が最近できたばかりだったり、業界規模に比べて小さすぎたり、そもそも存在していなかったりします。数を揃えた強力な団体があった方が社会へ自分たちの意見を通しやすくなるのに、それをしない。なぜか。

9 原因はコミュニケーション不足

 なぜ大規模団体を作ろうとしないのでしょう。私は、日本人がコミュニケーションを苦手とするからだと思います。
 確かに身の回りにいる馴染み深い人たちとはコミュニケーションがきちんと取れているでしょう。しかし、見ず知らずの超大人数とコミュニティを作りたいと、コミュニケーションをはかりたいと、わざわざ思うでしょうか。私は、大抵の人にとって無理なことだと思います。
 特に、新しく作るという人はかなり奇特だと思います。薄れてきているとはいえ、日本人はいまだ村意識を引きずっていて、排他的になりやすいですから。こういった意識は変えていかなければならないと思います。
 このように、日本人はコミュニケーションを積極的にとっていく傾向にはありません。これにより他にも損害が生じています。

10 コミュニケーション不足が招く悲劇

 疎遠、家庭内不和、犯罪、自殺。などなど。
 これらの内の多くは、コミュニケーション不足が原因で起こります。後で思い返してみれば、話し合うことで防げたことは多いものです。
 文句があるときは、互いにぶちまけて喧嘩でもした方が結局は良い方向に進むことが多いのです。喧嘩もコミュニケーションになりますからね。互いに意思疎通することが大切なのです。
 現在よりももっともっと、人々が簡単にコミュニケーションをとれる社会になれば、こういった悲劇は少なくなると思います。

11 そんなこと考えなくても、仲間といると楽しい

 難しいこと考えなくても、仲間と一緒にいれば楽しいんですよ。それだけでも幸福感を味わえます。一人では寂しいですからね。孤独は本当に恐ろしいものです。
 今の仲間を大切にするためにも、もっと仲間を増やすためにも、やはりコミュニケーションが欠かせません。コミュニティに所属する以上、その関係の維持にすら困難が付きまといます。また、一度関係がこじれてしまうと、時間が経っても元に戻るわけではありません。コミュニケーションを上手にとらないといけないのです。
 仲間たちとのコミュニティを磐石にするため、人々のコミュニケーション能力を発達させていくべきだと思います。

12 もっとコミュニケーションする!

 現在の日本では、まだまだコミュニケーションが容易にできて簡単にコミュニティへ参加できる環境にあるとは言えません。ネット上ではリアルよりはるかに簡単に可能になってきましたが、それでもまだ十分とは言えません。
 さらに、まだリアルでは相当の障壁が存在しています。ネットには、その関係のつくりやすさから弊害も多々存在しますが、リアルもネットの良いところを吸収していく必要が有ると私は考えます。逆にネットも、リアルでしか行われていないコミュニケーションから学ぶことが多いと思います。
 リアルとネットを縦横無尽に扱い、いつでもどこでもだれとでもコミュニケーションがとれる社会ができればな、と思います。そうなれば私の理想と幸福が実現するでしょう。

13 おわり

 ちなみに最後の「と」は後ろに何でも入れることができるのを意味しています。理想と幸福だけ言っていても生きていけませんし、他にも楽しいことはたくさんありますからね。そういったものを全て内包できるわけです。

 また、以前ニュースサイトについてゴチャゴチャやっていたのは、ネット利用者に少しでも出会いを多くしてもらいたかったからという理由もあります。ネットではニュースサイトがかなりの人を動かすからです。個人でやっているのがほとんどなのにもかかわらず、何千もの人が左右されるます。一般利用者、ニュースサイト管理人、各種サイト主との間の出会いを少しでも多くしたい。巡回するニュースサイトの数が増えれば、それだけ出会いの確立、コミュニティが広がる確率が増えるからです。いまさらですが。

 次回は同人ゲーム「ひまわり」の感想を書く予定です。