これからはプログラマを魔法少女、メモリリークを魔女、ガベージコレクションをハイパーアルティメットまどかと呼ぼう。

 702文字

1 はじめに

 いやぁ、魔法少女まどか☆マギカ、面白かったですね(挨拶)。
 私は端くれながらC++erなんでメモリ管理を手動でやったりするのですが、
 これがまた面倒で面倒で。
 
 「全てのメモリリークを、生まれる前に消し去りたい。
  全てのプログラム、過去と未来の全てのコードを、この手で」
 
 「その祈りは、そんな祈りが叶うとすれば、
  それはデバッグなんてレベルじゃない。
  ポインタそのものに対する反逆だ。
  キミは本当にOSになるつもりかい?」
 
 「OSでもなんでもいい。
  今日までメモリリークと戦ってきたみんなを、
  希望を信じたプログラマを、私は泣かせたくない。
  最期まで笑顔でいて欲しい。
  それを邪魔する言語仕様なんて、壊してみせる! 変えてみせる!
  これは私の祈り、私の願い……。
  さあ! 叶えてよ! ジョン・マッカーシー!」

2 マミさん

 ベテランの筈だったが
 小さなメモリリークをオサレな手法で解決しようとして
 逆にスパゲティ的に肥大化させてしまい、
 新人が死にかけたのでクビを切られる。

3 さやか

 期待の新人だったが異性関係で精神を病み、
 何もかもに絶望してリタイアした後にはメモリリークだけが残った。

4 杏子

 マミさんの穴を埋めるためにヘルプで入った。
 最終的にはさやかの後始末をした後には後を追うように消えた。
 この業界ではバックレたとも言う。

5 ほむら

 数々のデスマーチを見てくぐり抜けてきたスーパー派遣社員
 しかし独りでの戦いは誰がどう見ても無謀なものだった。

6 まどか

 高い能力が見込まれているがいまだ研修中。
 この業界のいろいろな意味での厳しさを短期間に見せつけられ、
 労使契約の対価として使用言語の仕様変更を願い出た。
 結果彼女は──

7 終わりに

 飽きた。
 しかしメモリリークだけで済めばまだマシでゲスよ。
 マシにならない事例もあるけど。