物欲を抑える様々な術を身につけなくてはならない

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1 物欲を野放しにするわけにはいかない

 ほとんどの人にとって
 使えるお金は有限です。
 無計画に購入し続ける
 なんてことは出来ません。
 欲しい物を全て
 手に入れることは不可能です。
 また、買い物を
 ついつい欲張ってしまい、
 無駄づかいしたと
 後で悔やむ事もあるでしょう。
 
 わたしたちは
 物欲を様々な手法で
 上手に制御しなくてはなりません。
 そうでなければ資本主義たる日本で
 生き抜いていくことは出来ません。
 そこで、物欲の効果的な制限方法とは
 どのようなものかを考えてみましょう。
 それらは、外的な対処と内的な対処に
 それぞれ分けることができます。

2 外的要因による抑制

 まずは外的要因により
 購入行動が出来ない状況へ
 わざと自らを追い込む方法を
 考えてみましょう。

2-1 目的物を買う

      実物を手元に置いてしまえば
      物欲は納まります。
      精神的にはコレが一番です。
      しかし、そう巧くはいかないものです。

2-2 お金を持たない

      お金があるから買う気になってしまうのです。
      財布や口座に入れるお金を極力少なくすれば
      そもそも買うことが出来ません。
      給料のほとんどを仕送りに回したり、
      銀行のカードや通帳を捨てたりして
      わざと自らを窮地に追い込むのです。
      そうすれば余計な物欲が
      沸くこともなくなるでしょう。

2-3 自分を忙殺する

      物欲にかまけている暇がなくなる程
      他の事に熱中しましょう。
      日本にはお金の掛からない娯楽が
      幸いなことに沢山あります。
      図書館で本を借りてもいいし、
      ドラマやアニメを見ててもいいし、
      ネットをさまよい続けてもいいですね。
      夢中になれば時間はあっという間に過ぎていき、
      そうこうしている内に、
      初めの物欲は自然と納まっていきます。

3 内的要因による抑制

 しかし上述の方法を用いると
 精神的につらくなる事が多々あります。
 自らの内面を変える手法の方が
 健康的かもしれません。
 今度はそちらの面から
 探って行ってみましょう。

3-1 我慢する

      我慢できるならしましょう。
      それで問題ないなら
      これが一番です。
      しかし毎回これで済めば
      苦労はしないわけで。

3-2 ボタン一つで買えるようにしておく

      ネット通販のサイトで、
      あとワンクリックすれば
      発送されるようにしておきます。
      いつでも買える状況になるので、
      物欲は一旦納まります。
      それが一過性のものであれば、
      こうして自分を落ち着かせて
      しばらく距離を置くと、
      物欲は和らいでいることでしょう。

3-3 諸行無常を悟る

      対症療法では埒が
      明かないかもしれません。
      究極的には、物欲を生じぬよう
      自らを変革するべきでしょう。
      それには仏教が役立ちます。
      諸行無常です。
      どうせ死んでしまえば
      何を買ったとしても無駄です。
      そこまででなくとも、
      十年後、いや一年後を考えた時に、
      それを買う必要性は
      本当にあるのでしょうか。
      なにやら虚しくなってきたら
      それで成功です。
      自己暗示を織り交ぜると
      より効果的です。
      
これらを体得することで、
かなりの量の物欲から
逃れることが可能になるでしょう。