真マジンガー 衝撃! Z編が素晴らしかった

　970文字

　いやぁ、真マジンガー 衝撃! Z編、楽しかったですね(挨拶)
　今更？ そんな事は気にしない。
　永井豪原作に今川泰宏監督脚本。
　ブッ飛んでる二人が組んで何も起こらぬ筈が無い。
　第一話から予想だにしない展開の連続でした。
　しかし原作のジャンプ版マジンガーZへの尊重が感じられると同時に
　他のマジンガー作品などからの様々な要素で
　世界観は見事に補完され、またより豊かに構築されていました。
　しかも毎回毎回、視聴者の度肝を抜く展開！
　そのスケールの大きさや発想の大胆さには
　もうお手上げ、参りましたと降参するしかない。
　内容は大真面目であり惹き付けられる展開。
　なのになぜ、私はいつも腹を抱えて笑っているのか。
　それほどまでに豪快痛快予想外。
　想像を超えすぎた衝撃には笑うしかないんですね。
　ギャグアニメではないにもかかわらず、
　毎回のごとく笑いを提供してくれるなど
　他の作品では有り得ない事ではなかろうか。
　初めてマジンガーZに触れる若い世代は勿論、
　往年のマジンガーZを知ってる世代も
　驚かずにはいられない展開の数々。
　それほどまでに衝撃的なアニメでした。
　一番印象に残っているのは勿論ロケットパンチ。
　マジンガーZと言えば勿論ロケットパンチですが、
　旧来のものは如何せんパンチに欠ける。
　ブレストファイヤーなんかの方が派手ですしね。
　その辺にモヤっとしたものがあった人もいるでしょうが、
　そこでマジンガーZが変形してロケットパンチになるという。
　常人には到底思いつかない解決策を提示できる発想力！
　しかもそれを第一話で見せてしまう演出力！
　ロケットパンチに対する意気込みを感じ取れました。
　しかしビッグバンパンチだけで終わるなんて事は無かった！
　ロケットパンチに始まりロケットパンチに終わる。
　最終話「決着！ロケットパンチ百連発！」なんて
　次回予告の字面だけで衝撃的にもほどがあったし、
　実際に映像を観たらより衝撃的でありました。
　なんだ「能ある鷹はパンチを隠す」って。
　他にもたくさんありましたが、総じて衝撃的でした。
　序盤がだるいとかマジンガーZ出てこなさすぎとか
　そりゃ残念な部分もありましたが
　観終わった後にはそんな些細な事はどうでもよくなる。
　マジンガーZだからこそ可能で
　あれ以上ない衝撃的な幕切れ。
　番組終了から二週間経った今でも
　その余韻が冷め切らないほど。
　最初から最後まで本当に楽しませてくれた素晴らしいアニメでした。